誰でも気軽にをモットーに
私は総合病院で感染管理を専門とする部署に配属されている看護師です。
私の仕事の一つとして、病院で起こるさまざまな感染管理に関する相談を受けます。
どんなに忙しいときでもなるべく愛想よく、電話に出れないときにも早めに折り返すなど心がけています。なぜなら、各部署で問題となっていることを表在化させるのに、現場からの声は問題解決の糸口となるからです。信頼関係を得ることで、協働もしやすくなります。
ここではどのような相談が多いのか紹介していきたいと思います。
感染対策の相談
やはり一番多いのは、感染対策が必要な耐性菌やウイルスを保有している患者さんへの対応についてです。これは看護師からの相談が圧倒的ですね。
もちろん、感染対策マニュアルには記載していますが、細かい内容まで確認していただけることもあります。
なぜそこまで対策を講じる必要があるのか?それは他の患者さんに細菌やウイルスが感染しないようにするためです!
予防策を徹底してもらうため、相談があった部署には必ず出向き、対策の確認をしています。
抗菌薬の相談
これも以外に多いです。主に医師からの相談になります。
内容はさまざまで、感染症難治症例から、研修医の先生が治療の確認をされることもあります。
治療のことになるので、感染制御部の医師や薬剤師に対応してもらうことが多いですが、相談の窓口として私も話を聞きます。
たまに変な処方を見かけることもあり……。処方の意図を確認しながら、軌道修正します。感染症の治療については専門的に学ぶ機会がもっとあってもよいのでは?とも思います!
「どこの臓器に何が(細菌やウイルスなど)いると推測されるので、この薬を使います」←これが大事ですね。
施設管理の相談
この部屋の換気をみてほしい、カビがすごい、水撥ねしやすいシンクをどうにかしてほしい、ごみ箱を設置したい。このような病院設備への相談もあります。
感染管理とは一見関係ないように思いますが、これらも大事な感染管理の一つです。
しかし、私たちも建物を専門的に扱うことはできないため、病院には施設管理専門の部署があります。そこのスタッフとともに対策を考えます。
スタッフの体調管理
各部署から相談があります。風邪症状や下痢嘔吐などの消化器症状などでスタッフが休んでいると。
スタッフが感染源となってはいけないので、次に出勤するタイミングを説明します。基本的にはマニュアルに記載していますが、なかなか症状が落ち着かない人もいて、再受診を勧めたりもします。
検査についての相談
この感染症を疑っているが、どのような検査をしたらよいか?
感染症の検査はさまざまで、最近では遺伝子検査もおこなえるようになりました。
感染症の検査はタイミングも重要なので、患者さんのカルテを閲覧し主治医とともに考えます。
まとめ
いかがでしょうか。毎日いろんな相談を受けます。
感染対策のことから治療、施設管理まで幅広く対応します。
このような相談内容は記録に残し、感染対策のマニュアルに反映させます。
病院内で起こっている問題に対応していくことで、提供する医療の質の向上につながればと思っています。
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